2013年02月07日

寒梅

立春を過ぎて、寒い日と暖かい日が入れ替わり立ち替わりに訪れているようです。

昨日は東京も大雪の予想だったので、相当な装備で出勤しましたが、それほどに雪は降りませんでした。

それでも底冷えのする一日でしたが、家で一昨年相対者が祖母と撮った公園での冬景色の写真を見ていると、寒さの中に咲く寒梅の凛とした美しさが目に映りました。

今日の東京は少し暖かくて、風も温んでいます。

冬と春の境目の微妙な時期ですから、人間の身体にも微妙な影響があるようで、体調を崩しやすい時期でもありますね。

暖かくなってきたと思って、少しでも油断すると風邪気味になってしまう事もあります。

「冴え返る」という言葉がありますが、寒の戻りを少々文学的に表現した言葉でしょうか。

ひんやりとして頭が冴えると言う身体的な現象もありますが、加藤楸邨の句に

     冴えかへるもののひとつに夜の鼻

とありますように、五感の微妙な変化を感じ取る場合もあるようです。

また、大気が澄みきって眼に映るものが際立って鮮やかに見えると言う、視覚的な意味もあり、厳寒の澄みきった大気の中にあってこそ、寒梅の美しさも脳裏に刻まれるのだと思います。





/ titanium22




寒梅は、見た目の美しさのみならず、雪の中に咲くその風情に忍耐や不屈の努力という人生哲学を感じ取って表現される事も多く、私の母校、同志社大学の創立者である新島襄先生の漢詩にも、寒梅を自身の人生になぞらえた作品がありました。

  庭上の一寒梅 
  笑って風雪を侵(おか)して開く
  争わず 又 力(つと)めず
  自ずから 百花の魁(さきがけ)を占(し)む

この漢詩に由来するらしいのですが、同志社大学の室町キャンパスに、地域社会との交流の場として「寒梅館」が2004年に竣工されました。

映画の上映やコンサートにも利用され、フレンチレストランなどもあり、一般の方も利用できるそうで、私が通学していた頃にあれば良かったのにと思ってしまいます。

それにしても寒梅の風情には、信仰者の生活を彷彿とさせるところがありますね。

後に続くものの先駆けになる、その意志を心に刻み込みつつ冬景色を眺めると、先人の残した人生訓が伝わってくるようです。









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posted by とら吉 at 19:20| 東京 ☀| Comment(0) | 信仰的考察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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